世界残酷物語

床屋のBUZZ

2012年11月27日 16:30



「世界残酷物語」という、ドキュメンタリー?映画を観ました。1692年のイタリア映画です。監督はグァルティエロ・ヤコペッティ。

内容は、世界の未開の地に残る風習や、都会人のおかしな風俗を紹介するというものです。海外旅行へ行くような人はまだ少なく、TVも普及し始めてましたが、海外中継などそんなにない時代。これを観た人はぶっとんだことと思います。そのくらい映像は強烈です。


しかしこの作品、今ではヤラセや演出、捏造があったことは公認になっており、それが「ドキュメンタリー」に?をつけた理由です。


いわゆる、見せ物小屋感覚といいましょうか?非常にジャーナリスティックに真面目なドキュメンタリーを装っているため、ナレーションも淡々としているのですが、良く観ているとおかしい。笑ってしまうほどおかしいところもあります。これって捏造そのものも含め、笑いとして観るものなのでしょう。(ただ笑うとなるとかなり不謹慎といいますか、皮肉がきつかったり、差別的な部分もあるので、好き嫌いはあると思いますが)

タイトルどおり残酷な描写もありますが、映画全体としてはいろんな意味で残酷といいますか、悲惨と言い換えてもいいかもしれないですが。一言ではとても言い表せない映画でした。


確かに60年代だからできた映画でしょうね。

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